見守り中に起こる緊急時の対応方法

介護施設では、持病や疾患を持った高齢者もいるため、急変や緊急な対応が必要になることがあります。緊急時が見守り中に起こると焦ってしまいがちですが、対応策を知っておくことで、慌てずに適切な対応ができます。介護施設での緊急時には、病状の急変や悪化に、転倒・転落事故や誤嚥や誤薬、徘徊や行方不明に感染症や自然災害などがあげられます。見守り中にこのような緊急事態に遭遇した時、まずは冷静になることです。日ごろから、介護施設での緊急事態に備えるマニュアルなどを把握しておけば、冷静になることで即座に緊急事態に対応できるからです。

まず見守り中に起こった状況を把握し、安全確保をしたうえで、その場所から離れずに応援を呼びます。他の職員に正確に情報を伝達することで、その後の処置も速やかに行われます。事故の場合は、いつ、どこで、どのようにして事故が起きたのかを把握して、今後事故が起こらないように防止策を考えます。誤飲や異食のリスクは、利用者の身体機能に関わることなので、見守りには特に注意が必要で、利用者の手に届くところに誤飲しそうなものを置いておかないなど、防止策を行います。

誤薬に関しては、見守りをする介護施設の担当職員のミスによる場合が多いので、徹底したチェックとルールに従って、ミスのないようにしたいものです。介護施設では日ごろから、職員間で利用者の情報共有が出来ていて、緊急時の対応策ができていれば、一人で見守り中でも自信を持って慌てずに対応できるでしょう。